住まいの知識

勝手口ドアとは?種類・メリット・デメリットを解説

家の勝手口ドアの設置をお悩みではないですか?台所でも出入り可能になるのが勝手口ドアです。勝手口ドアがあると出入りしやすく生活が快適になります。この記事では、勝手口ドアとは、勝手口ドアの種類、勝手口ドアのメリット・デメリットについて解説しています。

勝手口ドアとは

勝手口とは、家の玄関と別に設置されるキッチンからの出入り口のことです。
玄関を清潔に保ちたいという家庭では、勝手口の使用頻度が高くなります。ゴミ出し・洗濯物を干すときにも勝手口は利用されます。
勝手口はキッチン周りの採光・通風・換気の役割を果たします。
近所の通用口や、家族用の出入り口、緊急時用の非常口としても利用できます。

勝手口ドアの由来

室町時代には、台所のことを「勝手」と呼んでいました。また、茶室で茶の湯を収納しておく所を「勝手」ということから、家の人が目につかずに出入りする口を「勝手口」と呼ぶようになりました。

台所を「勝手」と呼んでいたのは、「糧かて」の古形「かりて」が転じたものという説があります。食糧の意味から転じて、台所や生計の意味を表すようになりました。

勝手口ドアの種類

勝手口ドアの種類としては主に2つあります。

開き戸タイプ

ドアの中で最も一般的なものといえば、開き戸タイプとなります。種類が多いためデザイン性が高いものが豊富です。

しかし、開き戸タイプのドアの場合、ドアが開く分のスペースが必要で、外のスペースが狭いと取り付けができません。

引き戸タイプ

引き戸タイプは、横にガラッとスライドさせて開閉できます。勝手口ドアは、ゴミ出し・物の出し入れなどで利用していると、両手が塞がることもあるため、引き戸にしておくとスムーズに出入りが可能です。

家のスペースを省く場合や、家が狭くて開き戸が付けられない場合にも引き戸タイプがオススメです。
しかし、ドアを横にスライドさせる分のスペースが必要ですので、その点は考慮しておきましょう。

勝手口ドアのメリット

家の台所に勝手口がある場合のメリットを6つ解説します。

外に生ゴミをすぐ出せる

勝手口があると台所に溜まった生ゴミをすぐに外に出すことができます。勝手口の近くにゴミ箱を設置している家も多いです。生ごみをキッチン→リビング→廊下→玄関と運ぶときには、生ゴミの匂いが部屋中に充満してしまう可能性もあります。勝手口があると匂いを撒き散らすことなく、外に運ぶことが可能です。

家庭菜園に便利

家庭菜園を行っていると、勝手口があれば土がついている野菜を台所にすぐに運べて、玄関を土で汚しません。

換気ができる

調理などの匂いが溜まりやすい台所では、換気対策が必要です。勝手口があれば、換気扇をつけなくても短時間で空気の入れ替えができます。ただし、勝手口に網戸を設置しておかないと虫が入ってくるため、網戸は必要です。

自然光が入る

日中であれば、勝手口から自然の光がたくさん入ってきます。自然光の環境で料理をすると快適で心地がいいでしょう。

台所から外出できる

勝手口を設置すると出入り口が増えます。出入り口が玄関しかない場合は、出入りするときに玄関に行かなくてはなりません。短時間の外出であれば勝手口を利用するのが便利です。
台所で行う作業は、ゴミ出し、食材の出し入れなど外に出入りする用事が多くあります。

日本では、敷地面積の大きな住宅になると玄関は来客用の出入り口として使用して、日常生活では勝手口から出入りします。そうすることで、玄関を常に清潔なまま使えるため、いつでも来客に対応が可能となります。

非常口として利用できる

勝手口は非常口としても利用できます。火災などの非常時には、出入り口が多いと逃げるときに便利です。地震などの災害で玄関が防がれても勝手口から逃げるという選択肢が増えます。

勝手口のデメリット

家の台所に勝手口がある場合のデメリットを5つ解説します。

防犯性が不安

勝手口のデメリットとして、防犯性に不安があります。ドアや窓が多い家では、侵入経路がたくさんあるため、防犯対策が必要な箇所が多くなります。
勝手口でも防犯対策として、防犯カメラ・防犯砂利・解除困難な鍵・補助鍵・センサー付き照明を設置するなどしましょう。

光熱費が高くなる

勝手口があると、室内の断熱性・気密性が少し低下します。冬の寒さ・夏の暑さの対策のための冷暖房の光熱費が少し高くなります。光熱費が気になる場合は、断熱性能の高い勝手口を選ぶといいでしょう。

不要であればデッドスペースになる

勝手口があるため、収納や食器棚を増やしたいけどスペースがない場合があります。キッチン空間が狭い家では、勝手口がデッドスペースになってしまわないかを、設置前に考えておく必要があるでしょう。

虫が侵入する

台所では油や生ゴミなどの虫の餌になるものが多いです。また、料理をすると火を使って暖かくなるため、虫が集まりやすくなります。勝手口を開けっぱなしにすると、気づかずに虫が入ってきやすくなります。そのため、網戸を付けるなど虫の対策をする必要があるでしょう。

冬場は寒い

勝手口ドアは台所の日差しが入りづらい場所に設置していることが多いです。特に冬場になると、台所では冷え込みやすくなるかもしれません。断熱性能を有しない勝手口ドアを設置していると、台所は寒い場所となってしまいます。冬場の台所は冷えるため、防寒対策や、断熱性能がある勝手口の設置が必要となるでしょう。

まとめ

勝手口ドアのメリット
・外に生ゴミをすぐ出せる
・家庭菜園に便利
・換気ができる
・自然光が入る
・台所から外出できる
・非常口として利用できる

勝手口ドアのデメリット
・防犯性が不安
・光熱費が高くなる
・不要であればデッドスペースになる
・虫が侵入する
・冬場は寒い

「勝手口ドア」のリフォームや新築の導入などにお悩みでしたら、専門業者に依頼するといいでしょう。
メット株式会社でも、勝手口ドアのリフォームから新築の導入まで対応していますので、お気軽にお問い合わせください。

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