日常的に使われるガラスですが、実は窓ガラスにも色々な種類が存在しています。主な窓ガラスの種類を理解しておくことで、家で使うべき最適な窓ガラスを把握することができます。そのため、この記事では、一般的な窓ガラスの4種類として、フロートガラス、型板ガラス、網入りガラス、すりガラス。機能的な窓ガラスの4種類として、強化ガラス、合わせガラス、複層ガラス、真空ガラスについて解説しています。
一般的な窓ガラスの種類
日常的に目にすることが多い一般的な窓ガラスの4種類について解説します。
フロートガラス
簡単に言えば普通のガラスです。一般的な住宅の窓ガラスに最も使われています。歪みが少なく、平滑(平ら)性に優れた透明な窓ガラスです。
透明ガラスとも呼ばれ、一枚だけで見れば透明に見えます。重ねたり、厚みのあるものを見ると緑色にも見えます。
使われる場所は、ガラステーブル、棚板、水槽などにもよく利用されます。
型板ガラス
型板ガラスはガラスの片面に型模様をつけたガラスです。光を通しながら視線を遮りますが、日射透過率はフロートガラスとあまり変わりません。主にプライバシーを守ることができる便利なガラスです。
型板ガラスは、模様付きのロールと模様なしのロールの間にガラスの溶解生地を通して模様をつける「ロールアウト製法」で作られます。
よく利用される場所として、室内の間仕切り、窓、玄関、浴室などに使われています。
網入りガラス
網入りガラスとは、金網が入ったガラスのことを言います。この金網によって、防火性・飛散防止の効果が期待できます。熱で割れても飛び散りにくい性質となっています。
他の呼び方として、線入りガラス、ワイヤー入りガラス、防火設備ガラスなどとも言われます。
網入りガラスは大きく3つのタイプに分かれており
・ひし形ワイヤー・・・ひし形の金網
・プロステック・・・縦線の金網
・クロスワイヤー・・・四角の金網
があります。
また、網入りガラスにも透明タイプ、不透明タイプが存在しています。
よく使われる場所は、火災時に延焼の可能性のある部分で、開口部や天井に設置されるものが多いです。特に、火を扱うガソリンスタンド、飲食店などは網入りガラスの導入が消防法で決められています。
すりガラス
すりガラスは、透明なガラスの片面を不透明に加工した板ガラスです。他の呼び方としてすり板ガラスとも言います。視線をさえぎりながら、やわらかい光を均一に取り入れることが可能です。
すりガラスの作り方としては、透明ガラス表面の片側に金剛砂(こんごうしゃ)(研磨に使われる粉末状の鉱物)を吹き付け、金属ブラシで細かいキズをつけて製造します。
すりガラスは家の中の間仕切りによく使われています。
機能的な窓ガラスの種類
様々な機能を持った4種類の窓ガラスを解説していきます。
強化ガラス
強化ガラスは、普通のガラスと比べて約4倍の耐風圧強度を持つガラスです。
通常のガラスに熱処理を加えて、急激に冷却して作られます。
見た目は、フロートガラスと同じで、人間の目では見分けができないものになっています。割れ方が普通のガラスであれば鋭い刃物のように割れるのに対して、強化ガラスは粉々に砕けます。
そのため、強化ガラスは別名で安全ガラスとも呼ばれています。
強化ガラスのよく使われる所として、ガラステーブル、窓ガラス、自動車の窓(フロント以外)、学校、オフィスなどで利用されます。
合わせガラス
合わせガラスとは、複数の板ガラスの間に樹脂などの中間膜を挟むことで、密着したガラスのことをいいます。強靭な中間膜によって、割れてもガラスの破片が飛び散らない特性があります。中間膜を厚くすることで防災性・防犯性・防音性を高められます。
車の衝突事故など、窓枠が大きくゆがむ衝撃にも耐えられる対貫通性・耐衝撃性を持つことができます。そのため、合わせガラスの使われる場所として、車のフロントガラス、防犯ガラス、防音ガラスなどに使われています。
複層ガラス
複層ガラスとは、2枚のガラスで構成され、ガラスとガラスの間に空間(中間層)をもたせたガラスのことです。スペーサーを用いて保たれた空間には、乾燥空気が封入してあります。
ガラスより熱伝導率の低い空気を挟み込むことで、熱移動を防ぎ、断熱性能を高めています。断熱性能が向上していることで、一般的な窓ガラスを利用するのと比べて家の省エネ効果が期待できます。
冬の寒さ対策、結露対策にも効果的なため、最新の住宅では複層ガラスを使った窓が標準的に利用されています。
真空ガラス
複層ガラスの一種で、2枚のガラスの間が真空になっている点が違います。真空のため、熱の移動が起こらず、究極の断熱ガラスといえるでしょう。
複層ガラスよりも高い断熱性能なのが特徴です。
まとめ
窓ガラスと一口にいっても様々な種類と機能があることがご理解いただけたかと思います。改めて家の窓ガラスを選ぶときには、最適な種類、機能性のものを取り付けるといいでしょう。
今回ご紹介した、複層ガラスについては、こちらよりお気軽にお問い合わせください。
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