【窓・玄関ドアのリフォーム】「カバー工法」とは？メリット・デメリットを解説

築年数が長くなると、建物が劣化していきます。特に窓やドアなどの開閉頻度が多い部分は鍵の不具合、ガタツキ、隙間風などの問題が発生してしまいます。窓やドアでの不満が出てきたときには「カバー工法」を利用するのがオススメです。この記事では、「カバー工法」とは何か、メリットとデメリットについて解説しています。

カバー工法とは？

既にある枠から新しい枠を被せて、新しい窓やドアを取り付けるリフォーム方法を「カバー工法」といいます。もとの枠を取り外す必要がないため、周りの壁や床を工事することなく、新しくすることが可能です。見た目が綺麗になったり、性能を向上させることができます。

枠そのものを交換する場合は壁や床を補修する必要があり、大掛かりな工事のため、全体的に高コストになってしまいます。対するカバー工法は、既存の枠に手を加える必要がないため、最低限のコストで施工が可能となっています。

カバー工法の特徴

短期間の工事で済む

窓は1箇所あたり数時間程度で済みます。玄関ドアは約1日程度で工事が済みます。

騒音が少ない

壁を壊すなど大掛かりな工事ではないため、騒音の発生が少ないです。

小規模の工事

壁の補修などがないため、開口部分だけの小規模な工事になります。

窓のカバー工法のメリット

すきま風が防げる

建物の築年数が長くなると、サッシが歪むことで隙間ができます。
カバー工法を使うことで、枠が新しくなるため、サッシの歪みが改善され隙間もなくなります。これにより、すきま風や雨風の吹き込みを防ぐことが可能です。

夏・冬も家で快適になる

部屋の中で熱の出入りが多い部分が窓になります。カバー工法を使って、断熱性能の高いガラスを選択することで、熱の出入りが少なくなり、夏・冬でも家を快適にすることが可能です。熱の出入りが少なくなることで、冷暖房の使用も少なくでき、節電にもなります。

不具合が改善する

枠が新しくなるため、ガタツキや、鍵の不具合を改善することができます。

窓のカバー工法の工事手順

既存の窓を取り外す

今の窓ガラスを取り外します。

新しい枠の取り付け

今の窓枠に新しい窓枠をつなぐための部材を取り付けます。新しい窓枠を取り付け、ビス留めを行います。ドライバーによるネジ止めのようなもののため、火花が出ることはありません。

新しい窓を枠に入れる

防水・気密性のため、窓枠の隙間を充填するシーリングをします。新たな窓を、新たに取り付けした枠に入れて完成です。

玄関ドアのカバー工法のメリット

防犯性を高められる

2箇所を施錠できる1キー2ロックや、スマートフォンでカギを操作できるスマートロックのドアを導入すると防犯性を高めることが可能です。

通風機能を入れられる

玄関に風の通り道をつくり、涼しい風を取り入れられる採風玄関ドアを取り入れることが可能です。
梅雨の時期に風通しの悪い玄関では、カビや臭いの発生原因となってしまいます。採風玄関ドアを取り入れると、カビや臭いを取り除くことができます。

玄関ドアのカバー工法の工事内容

既存の玄関ドアを取り外す

施工前に制作に必要な寸法を実測します。玄関ドア・金物を外しておきます。

カバー枠を取り付け

既存の枠にカバー枠を取り付けしていきます。カバー枠を調整・固定しながら取り付けします。

新しい扉の取り付け

新しい扉の取り付けのため、開閉や部品の作動を確認・調整していきます。新しい枠・扉の清掃や検査を行い完成です。

窓・玄関ドアのカバー工法のデメリット

開口が少し小さくなる

窓・玄関ドアのカバー工法は、もとの枠の上に、新しい枠を被せるため開口が少しだけ小さくなります。

サイズを大きくはできない

カバー工法は現在の枠組みに上乗せするため、枠よりもサイズが大きい窓や玄関ドアを取り付けることはできません。大きなドアを取り付けたい場合はカバー工法ではなく、壁を壊して枠を取り付ける大掛かりなリフォーム工事になります。

マンションでは許可が必要

マンションの窓・玄関ドアは共用部になるため、個人での改修ができないです。改修する場合は、管理規約を確認し、マンションの管理組合に許可がもらえるか問い合わせしましょう。

まとめ

「カバー工法」とは、既にある枠から新しい枠を被せて、新しい窓やドアを取り付けるリフォーム方法のことです。

メット株式会社でも「カバー工法」を利用した窓や玄関ドアのリフォームに対応していますので、ぜひご検討ください。